アーユルヴェーダの大師匠、小山内薫先生と
SLEのアーユルヴェーダ治療について
対談の機会をいただきました。
※SLE…膠原病の一つである全身性エリテマトーデス。
対談では、
難病になる前の生活や体調、
診断時の心境、
現代医学とアーユルヴェーダの治療、
身体の変化などについてお話ししました。
動画で先生に「よく頑張った!」と
褒められてるいるけれど、
私は意志の弱い人間なので、
一人では病気と向き合うことはできませんでした。
大好きなダンスが踊れるまでに
回復できたのは、
治療に専念できる環境を
与えてくれた家族、
話を聞いてくれた友人、
関わってくれた全ての方々のおかげです。
時に荒れ狂う私を受けめてくれて
ありがとう。
SLEは症状も重症度も人によってかなり幅のある病気です。
なので、この話はあくまで私の一例として
受け取っていただければと思います。
↓動画の下に文章でも対談内容をまとめています。
多忙な自分に酔いしれていたSLE発症前
26歳でSLE診断とされるまでの生活は、
正直燦々たるものでした。
食事はお腹を満たすだけ、
仕事とプライベートで夜更かし続きで、
何が健康な状態なのか
分からなくなっていました。
多忙な自分に酔いしれていたんだと思います。
当時の不調はこんな感じ…
・大学時代から頻繁に38〜39度の発熱
・太陽に当たると湿疹と発熱
・起き上がれないほどの頭痛
・生理不順
・関節の痛み
など
今思えば
かなり悲惨な状態だと
思うのですが、
なんとか生活をすることは
できていたので
あまり気にしていませんでした。
妊娠、出産で一気に体調悪化
第一子出産時後、
紫外線アレルギーが悪化し、
10分外出するだけで
火傷のようになりました。
その度にステロイドで抑える生活。
発熱の頻度も増えていきました。
第二子出産後、
さらに酷い紫外線アレルギーとなり、
家の中にいても、
皮膚が火傷状態に
なるようになりました。
毎朝関節痛や腰痛があり、
徒歩5分の道でも
歩くのが辛くなりました。
常に倦怠感があり、
頻繁に血尿を伴う
膀胱炎にもかかるようもなりました。
明らかな体調不良があるものの、
原因がわからず、
皮膚にはステロイドと抗生物質
膀胱炎には抗生物質
関節痛には痛み止め
発熱には頭痛薬、解熱剤
こんな感じの対処療法が、
2年ほど続きました。
そんなとき、
たまたま行った皮膚科で、
肌の症状は
膠原病の症状の一つである
蝶形紅斑の可能性があると
言われました。
血液検査をしたところ、
抗核抗体の値が高く、
大学病院を受診。
血液検査、
皮膚の一部を切り取る検体検査など
精密検査をし、
その結果から
全身性エリテマトーデスと
診断されました。
アーユルヴェーダの治療開始することになったきっかけ
難病指定されている病気は
原因不明、完治不可とされ、
変わらず対処療法を続ける毎日。
こんな日々に疑問を持ち、
根本的に改善する方法はないのかと調べ、
片っ端からこの病にいい
ということは何でも試し始めました。
完全菜食、ローフードや東洋医学を
取り入れてみたり、
よく分からない
スピリチュアルセラピーなども
受けました。
そして診断を受けてから2年、
試行錯誤しながら出会ったのが、
アーユルヴェーダでした。
最初は半信半疑。
知らない名前のハーブを飲むことにも
抵抗があったけれど、
やってみない理由はなかったので、
踏み出しました。
アーユルヴェーダの治療内容
まずは、体に溜まった毒素を出す治療からスタート。
大雑把に振り返ると…
軽食でしばらく過ごし、人生初の断食。
36時間断食は、寒気、痙攣、ふらつきで本当に辛かった。
断食後はウコンの摂取、鉄分多めの食事で体を調整。
↓
シャタワリとアシュワガンダを3ヶ月服用。
このあたりから生理不順が解消され、
関節痛が出づらくなりました。
同時にオイルマッサージ、瞑想をスタート。
↓
シャタワリとアシュワガンダをやめ、
数ヶ月は月1の断食、
オイルマッサージ、
瞑想を継続。
↓
治療開始から1年経って、
免疫力アップと肌の強化目的のため、
トリファララサーヤナを
ギーとハチミツと一緒にとり始めました。
これは現在も続行中。
こんな地味で地道な過程を経て、
ようやくステロイドなしで
生きていける体になりました。
今は元気なときは
紫外線アレルギー関節痛、蝶形紅斑以外の
症状はなくなりました。
疲れたときは、まだ色んな症状がでます。
どんな薬より自分を観察できる感覚とゆとりが大事
難病になる前の私は、
身体も心も薬でコントロールできると思っていました。
身体にはほんとに申し訳なかったと思っています。
でもアーユルヴェーダに出会ってから
身体にも心にも自然のリズムがあることを知りました。
どんないい薬を飲むよりも、
今の心と身体の状態を観察できる感覚とゆとりが
何より必要だと感じています。
病気と対峙すると
闇の中を一人で歩いているような気分になります。
検体検査をして、顔の包帯を巻かれたときは、
自分が惨めで電車に乗っても
涙が止まらなかったことを覚えています。
共感し合える人は少ないし、過剰な同情を受けたり、
日々変わる自分の病状を十分に伝えられず、
理解されずに苦しんだりすることもありました。
未だに症状が出ると、不安にはなるけれど、
正しい間違っているではなく、
自分に合う方法を見つけることが
何より大切だと思っています。
自分とうまく付き合えず、
自分で自分が情けなくなるときもあると思います。
でもそんな自分も受け入れながら、
一緒に試行錯誤していきましょう。