私は産後、
全身性エリテマトーデス(SLE)と
診断されました。
これは自己免疫疾患の一種で
難病指定されている病気です。
現代医学では
「不治の病」とされている
この病気を
元気に子供たちと生きたい!
もう一度踊りたい!
という想いでさまざまな
治療法を試してきました。
その過程で出会ったのが
アーユルヴェーダでした。
この記事では、
アーユルヴェーダ的視点で
自己免疫疾患を
どう捉えているのか
アーユルヴェーダの理論に
基づいて紹介します。
▼アーユルヴェーダとの出会いに
ついては自己紹介に書いています。
▼実際に私が経験した
アーユルっヴェーダ治療に
ついてはこちらに書いています。
自己免疫疾患とは…
とっても簡単にいうと
自己免疫疾患は
本来ウィルス、細菌などの異物から
自分を守ってくれるはずの免疫が
正常に機能しなくなり
自分までも異物と認識し
自分で自分を攻撃してしまう病気です。
身体のどの部位に現れるか
どんな症状が出るかによって
病名が変わります。
自己免疫疾患になる原因
アーユルヴェーダでは
不健側な食生活
不健康な生活習慣
が自己免疫疾患の
原因になるといわれています。
あとは意外なのが、
重いものを食べたあとに
すぐ動いてしまうことも
原因になります。
これすごい心当たりがあります。
営業をやっていたときは
ランチをがっつり食べて
すぐ外回りに向かうし、
歩きながら夕食を食べ
クラブに踊りに行っていました。
なんなら食べながら、
飲みながら踊ってました。
治療方針
治療方針はシンプル!
ですが、
継続できるかがキーになります。
上の自己免疫疾患の原因となる
食事や生活をしていると
身体に毒素が溜まっていきます。
なので治療の基本は
第一に溜まってしまった毒素を
排出すること。
その方法は断食です。
継続的な断食で
身体の毒素がしっかり
排出されてから
薬を飲んだり
オイルマッサージをしたり
などアクティブな治療に入っています。
現代医学慣れした
受け身患者であった私は
治療って何かしてもらうこと
と考えていました。
なので
自分で自分を律しなくていけない
かつ、効果の出方も地味な
アーユルヴェーダ治療に
最初は心が折れそうになりました。
これには
楽に断食をおこなうシステム化と
体調改善後のイメージを
具体的に持つがことで
なんとか乗り越えました。
自己免疫疾患発病のプロセス
アーユルヴェーダでは
病気になるまでを
次の6段階で考察します。
そうすることで
病気の進行度合い、深刻さが
分かります。
現代医学で診断名がつくのは
第五段階以降に入ってからが多い。
予防医学が発展してきているから
それより前からケアできるように
なるといいですね。
■発病までの6段階
第一段階:増加
不快な症状が増加する
原因を取り除くことですぐに治る
ex)寒い場所にいて鼻水出る
鼻水をかめば一時的に解消できる
第二段階:乱れ
身体のバランスの一部が乱れる
ex)鼻詰まりを起こす
鼻水をかんでも不調が残る
第三段階:拡散・移動
様々の場所にに症状が広がる
ex)痰が絡む、目が充血する、耳の違和感
第四段階:定着
体の弱い場所に、症状がとどまる
ex)耳が弱い場合、耳の不調、耳の痛み、難聴気味になる
第五段階:発症
明らかな症状となって発症する
ex)発熱、中耳炎と診断
第六段階:合併症、慢性化
他の臓器にも影響が出る
ex)肺炎を発症
具体的に私の症状を見ていくと…
第一段階:増加
子供のころから
紫外線にあたると湿疹、赤み、痒みが出た。
たまに熱が出ることもあり
基本的に翌日には回復
第二段階:乱れ
20歳頃から、
紫外線を浴びた時以外にも
突破発的に発熱(38度以上)が
1ヶ月に一度位あった。
第三段階:拡散・移動
第一子出産後(24歳)、上記の症状が悪化。
紫外線に当たると、発熱を伴いながら、
顔に火傷のような皮膚症状が出た。
皮膚科受診で、
ステロイドで一時的に症状を抑え、
やめるとすぐに悪化を繰り返す。
第四段階:定着
第二子出産後(26歳)、さらに症状が悪化。
上記の症状に加え
起床時の関節痛
日常的な頭痛が出るようになった。
別の皮膚科見てもらうと、
肌の赤みがSLE(全身性エリテマトーデス)の症状である
蝶形紅斑に似ていることで血液検査を実施。
第五段階:発症
結果抗核抗体が基準値以上であったため、
大学病院を受診。
検体検査(皮膚の一部を切って細胞を調べる検査)で
SLEと確定診断。
第六段階:慢性化
様々な不調がもとからあった体質のように
日常的なものになった。
多くの人がそうであるように
私もさまざま不調に病名がついたのが、
発症段階に入ってからでした。
第一段階ではいつものことだと思っていました。
それが数年後こんな大きな病となって
我が身に降りかかるなんて。
自己免疫疾患で一番大変で大切だと思ったのは
やっぱり断食…ここは避けて通れなかったです。
ステロイドみたいに一気には効かないけれど
関節痛が減ったり、肌の蝶形紅斑が減ったり
地味でも嬉しい効果がちょっとずつあるので
試す価値はあります。
過食でいまだに悩む意志の弱い私なので、
断食については本当に苦労しました。
このあたり書きたいことが色々あるので、
また別の記事に書きたいと思います。
アーユルヴェーダに出会って思うのは、
生きるために必要なことは、
自分の心と体を内観してサインに気づく力、
そのサインに対して適切に対処する知識を持つこと。
ちっちゃなサインに気づくゆとりとれてますか。
わたしはいつも通り頭が散らかっているので
今日一人でカフェにでも行きたいと思います。